社長コラム

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起業から株式会社に至るまでの軌跡

第6話 心配り

どうしてガラスのマウスパッドなのか?きっかけはガラスを扱う会社に寄せて頂いたときに、パソコン机の上に長方形に切り取られたガラスがおかれていました。
なんとなく私がそのガラスを見ているとそのパソコンの前に社員の方が座られ、マイクロソフト社の表計算ソフト、エクセルを使い始めました。
私の視線は手許に釘付けでした。
その方は、長方形に切り取られたガラスの上でマウスを使っていたのです。
私は「使いやすいですか?」との質問を投げかけました。
「マウスのボールがゴムだから普通のマウスパッドよりも使い勝手はいいよ」との返答が。
これだ!私は意味も無く神様に感謝していました。なんと絶妙のタイミングで!そこからは前回お話させて頂いた通り、全てを一気に進め始めたのです。




ディスプレイの仕入先を探していた時にもちろん自分が愛用しているディスプレイメーカーの商品を扱いたくなりますよね。
そこで雑誌でそのメーカーの電話番号を調べ、お客様サービスの電話番号から本社の電話番号を教えて頂き、なんと私はそのメーカーの本社に電話をかけたのです。
びっくりですよね。
しかし奇跡的に5回程の取次ぎがあって私は担当部署に辿り着きました。
そして「御社の商品を販売させて頂きたいのですが」と私が言うと「会社名は?」からはじまり、色々と質問があり最後に「何億ぐらいの取引になりそうですか?」との問いが来ました。
私は「はっ?、とりあえず1台でいいのですが・・・」、その電話の向こうではきっと呆れ返っていただろうと思います。
もちろんお答えは「弊社は年間で*億のお取引の会社様としか直接取引きはしておりませんので、申し訳ないですが・・・」です。
ここでも私の無知さは威力を発揮するのですが、納得できない私は「それならば私のお客様は御社の商品を他社様で買うよりも高く買わなければならないのですか?私は御社の製品が好きです。是非、私のお客様方にも使って頂きたいと思っています。もちろん日本橋や秋葉原で購入されるのと同じぐらい安い金額でお客様は弊社から購入してです」。
何度も電話を切ろうとする電話の向こうの方に私は必死で食い下がりました。
今思えば嫌がらせの電話に近かったのではないかと思います。
延々と電話越しに口論を続けていると、「もしもし、****と申しますがどのようなご用件でしょうか?」と突然電話の向こうから落ち着いた声が聞こえてきました。
私は「用件は先ほど電話に出られた方に申しあげましたが」と半ば怒ったような不機嫌そうな声で答えたのを覚えています。
それに対してその紳士は「申し訳ないですが、もう一度お聞かせ願えませんでしょうか?」と丁寧にお話をして下さいました。
そして私が一部始終を話し終えると「弊社では直接取引きをするには年間*億からのお取引となりますので、ブレーンウェーブ様とは直接お取引はできませんが、ブレーンウェーブ様が弊社の商品を仕入れることができる会社を紹介させて頂きますので、今から申しあげる電話番号の会社に****からの紹介でと電話をしてください。****という者を担当にしておきますので、それでお願いできますでしょうか?」。
私はお礼を言って数時間後、教えて頂いた電話番号にかけてみました。
そして「ブレーンウェーブの園田と申しますが、****様からの紹介で****様宛にお電話をしてくださいと言われましたので、お電話させて頂きました」、偶々なのか待っていてくれたのか電話に出られた方がご紹介して頂いた方で「ブレーンウェーブ様ですね。****から話は聞いております、発注は1台でよろしかったですね」、私は気合を入れて電話をしたのでなんだか拍子抜けして「あっ、はっ、はい」と返答に一瞬戸惑いました。
この仕入先様とは今でもお取引をさせて頂いています。




この中で私がうれしかったのは、この方々は私の名前ではなく「ブレーンウェーブ」という私が付けた屋号で私に答えてくれたことです。
自分の名前ではなく(会社と呼べるかどうかは別として)会社名で対応してくれたことが私にとってはとてもうれしいことだったのです。


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